2019年5月2日木曜日

ベネズエラの政変と米国投資

ちょっと今日は重めの時事ねたです


日本では平成から令和にかわる慶事の日にベネズエラではクーデターらしきものが起きたらしいです
ベネズエラの件は米国の覇権国家としての地位がどうなるかを見るのに個人的には結構注目してます



アメリカが覇権国家として君臨できてるのは、軍事力とか経済の規模とか技術力とかいろいろありますけど、米ドルが基軸通貨であるというのも理由の一つです

たとえば、石油の決済通貨としては長いこと米ドルが使われています

例えば日本がサウジアラビアから石油を買う場合も米ドルで決済します

国際的な取引での決済で独占的に使われる通貨ということ自体が米ドルの価値を高めてアメリカ経済を支えているっぽいです


そして、いくつかの出来事が偶然にも米ドルの基軸通貨を守ることになります


リビアのカダフィ大佐はアフリカとアラブの統一通貨「ディナ」を発行するなどして西洋による経済支配から抜け出す野望を抱いていましたけど、いろいろあって消されました

イラクのフセイン大統領は石油の決済通貨をユーロに変更した後にいろいろあって消されました
この時ユーロ圏の国(フランス、ドイツとか)は対イラクの武力行使に反対してましたし、フランスなどはフセインの死刑に反対してたにもかかわらず、です

ベネズエラのマドゥロ大統領は2017年に人民元を石油の決済通貨に指定しちゃいました
当然アメリカは激おこなわけです


ベネズエラの政府側の支援国としてロシアの名前が挙がってますけど、本命は中国、かなぁ?

中国は人民元建ての石油先物を上海市場に上場して米ドルの一極支配にゆさぶりをかけてますけど、さすがに中国ほどの大国に対してはリビアやイラクみたいな手法はとれないっぽいですね
別の方法が米中貿易摩擦、なのかもです


一応ベネズエラの今回のクーデターは鎮圧されたっぽいですけど、まだ対立は続きそう・・・


この後、マドゥロ大統領を排除して親米政権を樹立できればアメリカの勝ち
内戦状態に持ち込んで武器を売り込める状態にできてもアメリカの勝ち

そんな中でもしもマドゥロ大統領が勝てたらアメリカの覇権を突きくずす「蟻の一穴」になる、かもです
アメリカはシリアの一件ではロシアに負けてるっぽいし、蟻の一穴が開く日はそんなに遠い日ではないかもしれません


米国の株やらインデックスやらに投資している側としては、ある意味アメリカの覇権が続いてアメリカ経済が拡大し続ける方に票を入れているようなものです

将来アメリカが覇権国家の座をゆずる日が来るとしたら、その前にできるだけ早くドロ船から逃げることくらいしか出来ることはないかな?と思います

そういう意味で、ベネズエラだけじゃなくて、この手の世界のごたごたな出来事はよく見ておく必要があるなぁ、と思うわけです


では♪


紛争輸出国アメリカの大罪 (祥伝社新書) [ 藤井厳喜 ]

価格:864円
(2019/5/2 10:30時点)
感想(0件)

戦略の地政学 ランドパワーVSシーパワー [ 秋元千明 ]

価格:1,728円
(2019/5/2 10:31時点)
感想(1件)

0 件のコメント:

コメントを投稿